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保健師の歴史


保健師の歴史

保健師の登場は、18世紀イギリスで起きた産業革命のときにさかのぼる。一方、日本での保健活動は明治維新に始まった。

保健師の始まり

イギリスの産業革命当時、大工場の繁栄の陰で貧困生活をおくる労働者たちは最悪の環境の中で病気になっても医者にかかることができない状態だった。
そんな彼らの非衛生的な生活を見るに見かねたウィリアム・ラスボーンは、1859年にマリー・ロビンソンという看護師を雇い、地域で病人の看護や病気予防のための生活指導を行った。これが現在の保健師という仕事の始まりだとされている。

保健師の始まり(日本)

日本における保健活動は明治維新に始まった。1887年、京都看病婦学校(同志社)がキリスト教精神にのっとった慈善事業として実施した巡回看護がもとになっている。
巡回看護は社会事業的活動として、病院にくることができない貧しい病人に対して看護や保健指導を行ったものである。巡回看護の中身は、貧困者への看護、災害被災者への手当てと保健指導(伝染病予防)、助産や育児相談であり、現在保健師が行っている公衆衛生看護活動の基礎となっている。
また、1891年の濃尾大震災のとき、東京慈恵医院の看護師が被災地看護や衛生指導に従事した。
やがて1935年に東京市特別衛生区京橋保健館という施設ができ、地域住民の病気の予防や健康の増進をはかる各種の事業が行われた。
これが保健所の原型である。1937年に保健所法が制定され、乳幼児、妊産婦、結核患者、感染症患者、精神科疾患患者などの訪問指導が本格化した。

戦後日本の保健活動

第二次世界大戦敗戦後の保健所保健婦活動は伝染病、結核対策、母子保健業務が中心となる。この頃、戦前にできた国民医療法が廃止され、内容は保健婦助産婦看護婦法(現:保健師助産師看護師法)に引き継がれることとなった。
また、かつては同法の規定により女性のみの資格で保健婦と称していたが、1993年の法律改正により男性にも認められ、1994年3月の国家試験で保健士が誕生した。その後2002年からは男女を問わず保健師と名称が統一された。